NOTOJOFU

 七尾市から羽咋市にいたる能登最大の低湿地、邑知潟(おうちがた)。延長3キロにわたる水田地帯で、南東側に石動山系、北西は眉上山地と南西にある砂丘で形成される。両山麓沿いに街道ができ冬季の家内工業として発達。
 第十代崇神天皇の皇女 渟名城入姫命(ぬなきいりびめのみこと)が中能登町に下向した際に、野生の麻を使って地元の女性に機織りを教えた。これが能登上布の始まりといわれている。(能登比咩神社境内『御由緒略記』より)
 山崎麻織物工房
石川県羽咋市下曽祢町 現在に残る唯一の織元。
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 ひんやりとした風合いで極薄。そのシャリ感と滑らかさから「セミの羽」と称される日本屈指の上布。
「透明 / 軽い / 丈夫」
石川県指定無形文化財である技法、能登上布独特の櫛押捺染による繊細な絣染めは、櫛形の道具で染料を摺り込むことにより生まれる精緻の極みである。